この本も非常に興味深い一冊でした。
タイトル通りで、
非常に面白い視点で書かれているなと、人気の一冊なようですが、なるほど…と思いました。
是非、手に取って読んでみてほしい一冊です。こちらは、ザ 認知症の方の視点で書かれています。
介護や、お世話をする方からの本はよく、見かけますが……。こちらは逆側からみた世界観が
生活にそって具体的に書かれていました。
ワタシは、本屋へ宝探しによく行くのですが、必ず気に入った本を買う際には、アマゾンやネットで検索し、ネット販売ではどんな扱い、いわばどんな立ち位置なのかなというのを確認します。
Amazonだとベストセラーとか、口コミレビユー数なども参考にして、ああ、この本は人気なんだな、とかそんな風に、簡易ですが参考にしています。
自分の見つけた本がそんな風に、人気だと、何だか嬉しくなりますね。
ところでこの本は実に面白かったです。
思えば認知症って分かっているようで、よくわからないってことが本音のところでしょうか。
実際のところ、情報として認知症について知る機会や、学ぶ環境はあるけれど、感覚的な問題となるとやっぱり、本人じゃないとわからないのが、この疾病の特色なのかなってのも、印象ですね。
ワタシもうまく字面で説明しにくいんですが。
そういう何か形にしにくい、モヤモヤっとした分かりづらいものに対して、ああ、なるほどね。って
なるのがこの書籍でした。
傍にいる人からの認知症者に対する感覚と、本人の感覚には、
大きな乖離があるんだなと感じたわけです。(読み終えたらね。)
現実、ワタシの直接関わる人の中で、認知症かな、微妙かもっていう人はいます。
注意深く見守っていくしかないのかなと思いつつも、傍で見ながらこれから、
どうなっていくんだろうと漠然と、よくわからない不安を感じることもあります。
これって明らかに予備軍だよねって思うようなことも、少しずつですが増えてきました。
そんな時に、どんな風に感じて、どんなことを思って、その行動に至るのかってことを、予め知っておけば、自分にとっても余裕のある心で、接することができるんじゃないかと思うんだよね。
やっぱり人は自分の感覚や、生きてきた経験を基準に、物事を見たり、感じたりしてしまうのだから、どうしても自分基準の視点になると思うんですよね。
捨てきれないプライドや自負が邪魔をすることさえある。50年も生きていれば、それなりに歴史もあるしね。どうしても自分軸になりがち。
そんな中で別の人間の感覚や思考なんて、尚更わからない。
何となく予想をしたりはできるけれど、違う感覚や独特な世界観をもった人の、理解なんて
難解に匹敵するのではないか、とさえ思いますよ。(あくまでも個人的主観ですが。)
そんなわけで、よくわからない認知症と接していると、焦ったり、イライラしたり、マイナスな感情が出てしまったりするんじゃないかなあと思います。
人はよくわからない不明なものに、恐れや不安が出てしまうじゃないですか。
その正体がどんなものか知れば、理解できれば、ああ、そんなことだったんだ。って
案外、大したことじゃなかったんだよね。ってなること日常でも、意外とありませんかね。
なので、ワタシは分からないことや、知らないことが出てくると、知りたい病になっちゃうんですよ。
その中でこの一冊に出会った訳です。
何でこんな行動するの??忘れるってどういうこと??お風呂に入るのを嫌がるのは何で?
などを、独特な視点で説明、わかりやすく、読みやすい。難しくもない。
非常に、おススメの一冊です。
独特の認知症の世界の中で生きている、そんな風に置き換えて、楽しく読める本でした。
ワタシも読み進めると、へえ~とかほ~とか、声が出そうな感じ。
本が沢山もっと流通すればいいのになあ。例えば施設とか病院で配布とかさ。
なかなか、渦中にいる方たちは日常に追われて、気持ちの余裕もなくなっていきますよね。
そんな時に参考書籍なんて探す気も起きないのではないでしょうか。
たまたまこちらのブログに辿りついた方に、少しでも参考になりましたら幸いです。